タイのマーケットでは、バッグや財布、ベルトに靴など様々な種類の革製品の買い付けが可能です。
タイで革製品の仕入れを始める前に、その素材の革について基本的な知識を身につけて、素材の理解を深めておきましょう。
革という素材について
元々が動物の皮膚である皮は、そのままでは硬く、腐敗してしまい使用できないため、腐敗防止の処理を行う必要があります。それが皮から革に変化させる鞣(なめし)と呼ばれている加工です。
大きく分けて革のなめし方には2種類あり、【植物タンニンなめし】と【クロムなめし】です。
鞣(なめし)について
植物タンニンなめしとクロムなめしは、それぞれ異なる性質を持ちます。
タンニンなめし革は伸びにくく可塑性があり、傷つきやすいですが、使い込むうちに肌に馴染み、経年変化を楽しむことができます。
その逆でクロムなしめ革は柔軟性があり、弾力性があるため傷つきにくく、耐熱性も高いので、経年による変化はあまりありませんが、染色で仕上げるものが多いので、一定した品質で綺麗なものを生産することができます。
革の特性を理解して仕入れをすることで、適切な商品を選ぶことができます。
部位の名称
革は繊維はそれぞれが一定ではなく、その強度も部位毎に異なります。
それぞれの特徴や部位毎の特徴を理解する事で、製品の理解を深めることができます。
ショルダー
肩の部分で、ベンズと比べると薄いですが耐久性は高く、よく動かす部分なのでシワが多いです。
ベンズ
背中の部分で、厚みと強度があるのでバッグなどの製品に使用されることが多く、面接が大きので、つなぎ目などを作れないベルトや、大きく面積を必要とするソファのパーツにも使用されます。
ベリー
腹の部分で、ベンズと違い強度がなく、伸びやすい特徴があります。
レッグ
足の部分で、強度と耐久性があります。
染色の違い
革の染色方法には主に二つの方法があります。
【顔料仕上げ】と【染料仕上げ】です。
それぞれ特徴があり、メリットとデメリットを理解する事で、適切な仕上げ方法を選べます。
顔料仕上げ
革の上から顔料を塗布する方法、傷を隠し、均一な着色が出来きます。
傷や汚れなどを隠して品質を一定に出来ますが、革の経年変化はあまり感じられません。
染料仕上げ
顔料仕上げとは違い、革自体に染料をしみ込ませて着色する方法です。
革本来の表情や経年変化を楽しむことが出来ますが、革自体についている傷を隠すことは出来ません。
革の種類
タイではワニ革や蛇革の仕入れが人気ですが、他にも色々な革製品の取り扱いがあります。
牛
水牛
豚
馬
鹿
羊